予防歯科

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予防歯科

予防歯科治療とは

今まで歯医者は、歯が痛くなってから行くものでした。しかし虫歯になったり歯を失ってからでは手遅れです。 また歯を支えている顎の骨が溶けてしまう病気である歯周病になってしまうと、顎の骨は元には戻りません。そのため最近では歯が悪くなる前に、 的確に原因を発見し治療する予防歯科治療が重要になってきました。

定期的なメンテナンス

虫歯や歯周病を予防するためには毎日の歯磨きが重要ですが、それだけでは十分ではありせん。例えば、歯石はいくら頑張って歯磨きをしても自分で取ることはできません。 部分的に歯磨きが上手にできていなかったりすることで、自分では見つけられない場所に虫歯ができてしまうこともあります。 このように自分で行う毎日の歯磨きでは限界があり、歯科医院でのメンテナンスが必要となるのです。特に歯周病を予防するために、 歯科医院でのメンテナンスは必要不可欠です。

金属アレルギー

金属アレルギーの原因と対策

パッチテストを受けて原因を特定する

金属アレルギー対策で最も大事なのは、自分のアレルギーの原因となっている金属を特定することです。

普段からアクセサリーを着けている人や、歯に金属を詰めている人ならば心当たりがあるかもしれませんが、正確なことは病院で検査しないと分かりません。

金属アレルギーを判定する検査はいろいろありますが、中でもパッチテストは必ず受けるべきです。

歯科金属を外す

現代における金属アレルギーの最大原因は、歯科治療で使用する金属とされています。

虫歯の治療で歯に詰めた金属が唾液によって溶け出し、それが体内に入ることによって、さまざまな症状を起こしてしまうのです。

検査によって歯科金属が原因だと分かった場合は、これを外すしか方法はないでしょう。

アレルギー発症までに時間がかかることが多い

金属アレルギーは、原因となる金属が体内に入り込んでアレルゲンの形になっても、即座に発症するものではありません。
多くの場合、5年以上の長い年月をかけて、皮膚に高い濃度で排出されたときに、初めて湿疹などの症状となって表れるものです。

そのため、皮膚には何の症状も出ていないのに、金属アレルギーのパッチテストで「陽性」という結果が出ることがあります。
それはパッチテストでは高い濃度の金属イオン水溶液を使ったからであり、体内の金属はまだ発症に必要な濃度に達していないのです。

人によっては金属に対するアレルギーが非常に強く、短い期間と低い濃度でも発症する人もいます。
金属アレルギーが発症するまでの期間は、人によってさまざまであることを覚えておいてください。

金属アレルギーを防ぐ

金属アレルギーを防ぐために、自費治療においては非金属(ジルコニア、セラミックなど)を使用することにより口腔内からアレルギーの原因となる金属をなくしていくという治療が進められるようになってきました。金属材料を一切使わないメタルフリー”という治療で、とくにジルコニアに関しては生体との親和性も非常によく、粘膜の腫れも少ないという利点があります。
当院においても金属を取り除き、仮歯に変えていくうちに手足からの発赤や腫れなど金属アレルギーの症状がなくなった患者さまがいらっしゃいます。

金属冠 (クラウン)

大きな虫歯の場合に歯と神経を削り取り、金属冠を被せます。
ここで使われるのは金または銀パラジウム合金が一般的です。
銀パラジウム合金の場合は金属アレルギーに注意が必要です。
セラミック製のクラウンならばアレルギーは起こりません。

詰め物 (インレー)

虫歯があまり大きくないときに、歯を少しだけ削ってそこに金属を詰める治療です。
やはり金または銀パラジウム合金が一般的であり、セラミック製の詰め物にすることでアレルギーを防ぐことができます。