矯正治療

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抜かない矯正

歯を抜かない早い矯正

便宜的抜歯(4番の歯を抜くこと)を行う矯正治療においては、一般的にそこにスペースを作って歯を移動させるということになり、審美的に歯を内側に入れるタイプの治療方法が多いと思います。その場合、噛み合わせすべての治療が行われているかどうかは定かではありません。

当クリニックでは『シークェンシャル咬合』(順次誘導咬合)を行い、すべての歯を3D(三次元)で動かす治療方法を基盤としているので、歯を早く移動させることができます。治療期間も1~2年と短期間で済みます。

マルチループ

矯正治療の方法において、多くの歯科医院で『ニッケルチタン』(形状記憶合金)という金属製のワイヤーが使用されています。形状記憶合金なので「このような形にしたい」という方向に歯を移動させることができます。そのポジションに合った歯は都合良く移動させることができますが、歯の生え方は、患者様によって方向や形状が異なるので、一定の形でしか移動させられないと都合の悪い場合があります。

当クリニックでは『マルチループ』といって、歯科医師がその患者様に合わせてワイヤーを調整しながら少しずつ曲げることにより、「左向きの歯を右向きに、前に出ている歯を内側に」というようにそれぞれの歯にワイヤーを植える方法で治療しています。つまり、同時にすべての歯をさまざまな方向に移動させ、理想的に配置することが可能になるのです。

それにより通院期間が短くなり、通院回数も少なく済みます。

矯正治療の流れ

キャディアックスの使用

歯科治療全般にいえることですが、検査などはアナログよりもデジタルで行い、より精密な結果から診断すべきだと考えています。

当クリニックでは『キャディアックス』という機械で顎の動き、特に顎関節の動きを事前に検査・診断し、それをデジタルで解析して、患者様にその方の顎の中の動きをお伝えしています。そしてその解析結果に基づいて咬合機に歯の型を乗せてさまざまな角度から分析し、その結果をマルチループに添付するという作業をしています。歯科では従来あまりみられなかった方法です。

キャディアックスとマルチループ

矯正治療を行う際の流れとして、まずは『キャディアックス』で測定させていただき、『マルチループ』で矯正治療させていただきます。

「歯並びがどのように悪いか、それがどのような影響を及ぼすかなど、わかりやすくご自身の症状を説明させていただきます。キャディアックスで診断することにより、大体の治療期間とそれに対してのリスクの説明も可能になってきます。

治療開始後、来院した際に目に見えて歯が移動していれば、患者様ご自身の満足度は高くなります。私自身、矯正治療を受けた経験がありますが、診療してもらうたびに何かしら変化を実感できました。歯が移動していると自覚できれば、さらに頑張ろうと思えるのではないでしょうか。

マルチループという治療方法を経験していただければ、他の歯科医院で行っている矯正治療との違いがわかっていただけるでしょう。

当クリニックでの矯正治療の流れ

基本的にはキャディアックスを使用してシミュレーションします。歯の動きには、食べ物を食べる、言葉を発音する、歯ぎしりする、食いしばる、などいろいろありますが、それらを一つずつ測定します。それにより、たとえば顎関節症であれば、そうなるにいたった長年の癖、歯の向きや角度などを3次元的に見ることができます。従来の平らな面で見ていた2次元的なものとは異なり、ねじれや斜めに曲がっているというところまで確認できるのが大きな特徴です。

治療経過は、最初の段階でパノラマとセファロ、必要に応じてCT、キャディアックス、口の中の模型、それらをすべて総合的に照らし合わせながら説明させていただきます。実際に口の中を3次元的模型で見ると、どのようになっているかわかりやすく客観的に知ることができます。

しかし、それをどのような方法で治療していくかという部分ついては、歯科医院によって大きく異なります。当クリニックでは、より細かく理論的に治療の流れを構築していますが、キャディアックスやマルチループなくして、それは不可能だと考えています。

矯正治療のリスク

歯は、もともと生えていた場所に戻ろうとします。矯正治療後、後戻りする可能性があります。
後戻りを防ぐために、保定装置をきちんと装着し、定期検診を受けましょう。